



中国貴州省のほか、湖北省西部、湖南省南部、四川省南部などの深い山に暮らすミャオ族の女性に伝わる手仕事(刺繍、染め、織り)に魅せられ、苗族刺繍博物館が蒐集してきた古布のコレクションから、刺繍を中心に多彩なデザインや卓越した技巧をたのしめる一冊。
文字を持たないミャオ族は、
“後世にミャオ文化(民族の歴史・風習や宗教感等)を伝達する手段として、歌のして伝えたり、女性たちが筆の代わりに針を使い、布に刺繍で残すなどして伝えてきました。
ミャオ族にとって刺繍とは単なる飾り(装飾)ではなく、いわばバイブルであり、民族のアイデンティティと言えるでしょう。”
苗族刺繍博物館(要予約)
http://miao-japan.com/
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2017年12月1日 第2刷発行
著者:苗族刺繍博物館 佐藤瑞代・佐藤雅彦
デザイン:葉田いづみ
写真:西岡潔(コレクション)
佐藤雅彦(現地スナップ)
イラスト:平松麻
発行:大福書林